お店レビュー Clover デザート編 |
みなさま、こんにちは。三富です。
高崎さんから引き継ぎまして、今回はCloverのデザートのご紹介です。
ランチの場合、どちらのコースを頼んでもデザートは1品。私たちがうかがった日のデザートはこちら。
スイート・バナナ・ジャンボと呼ばれるかぼちゃをオーブンで焼いて、バニラとラム酒で風味づけしてピューレ状にしたもの。隣には、イネ科の植物flouve(ハルガヤ)で香りをつけたアイスクリーム。下にはクランブルが少しのぞいてます。
スイート・バナナ・ジャンボは、細長くで大きなかぼちゃで、日本のかぼちゃと違って、甘みは少なめで、少し水っぽい。砂糖をほんの少し加えただけの、ほとんど自然の甘みで勝負したデザートです。甘さひかえめだからこそ、ローストしたカリカリの種の甘いような苦いような味が利いてきます。
ハルガヤは甘い香りがするそうで、パンの風味づけに使っているブーランジェにも会ったことがあります。
正直なところ、最初に言われなければハルガヤの香りは感じないかも(私自身、ハルガヤの香りをかいだことがないので…)。ですが、濃厚なアイスクリームのなかに、植物というか豆というか、ほんのりとした余韻があるのは、このハルガヤなのかな。
見た目はどちらかというと地味ですが、新しい発見をくれて、冬らしさも感じさせてくれる。カジュアルなランチでこんなデザートが出てくると、うれしくなる!
一方で、こんなふうに甘さをおさえた野菜のデザートは、私の場合、食事の最後としては物足りなさを感じてしまうのですね……。
なんて思っていたら、コーヒーと一緒に運ばれたのが、このクッキー。
料理と同じ和風の陶皿にのってます。でかい~。きちんと計ってませんが、13cmくらいはあったはず。
しかも、オーブンから出したばかりのアツアツ。チョコレートチップが半分とけてて、ねっちりと完璧な状態。〆にはこういう甘さがほしかったのです、ありがとう~
クリエイティブな料理を堪能したあと、素朴なアメリカ菓子で占めるってところも、パリの今どきレストランらしい姿かも。
テーブル同士がぴったりくっついていて、ちょっと狭いですが、それもパリらしいところ。機会があればぜひ行ってみてくださいね。